漢方薬を使った、子どもの癇癪の治療

一年ほど前に、発達に偏りのある子の癇癪に、漢方薬が有効というネットの記事を見かけ、その根拠となる本を見つけました。
それは東京のある医院の先生が、養護学校の校医として勤めたことがきっかけで、数十年という長きにわたって、障害のある子どもにある漢方薬を処方したことによる経験に基づいた、子どもたちのよき変化が綴られていました。
障害は「治る」ことはないとされていますので、この本のタイトルの一部である「よくなる」という言葉に拒否反応を示す人も現れ、よく読みもしないで批判している保護者やこの専門分野の著名人も中にはみられましたが、内容は「癇癪やパニックをおこしがちなこどもが漢方薬を服用することで、落ち着くようになり、結果、話がじっくり聞けたり、指示に従えるなどのよい変化が見られた」というのが大まかな結論です。
この漢方薬は、もともとは赤ちゃんの夜鳴きに使われているようなものですので、つまり赤ちゃんが飲めるような薬で、大人の激しい感情の起伏のある子どもの気持ちを緩めることができるというものです。
こうした傾向のある子どもたちに、薬を処方したところ、目も合わなかった子どもがおちつき、次第に言葉も出るようになった例や、大人に近くなった激しい癇癪のある人が、薬を飲むことで自分が落ち着くことを理解して、自分から薬を欲しがるようになったなど、非常に明るい事例が示されていました。
筆者の子どもも、筆者自身も、感情の起伏があり、それは時に日常生活をも脅かすレベルに達することがあるので、この漢方薬を一度試してみたいと思いました。
さすがに、この本を書かれた先生の住む町へ行くのは遠すぎますので、地元の漢方薬に長けている先生を探し、話を聞いてみました。私たちは、本に書かれていた薬の、一段階薬効の低いタイプのものを渡されました。
これまでにそのような本を読んだことのない先生でしたので、小児科医ながらその使い方については疑問視されましたが、詳しい事情を話したところまずは試してみましょうということで、その漢方薬になりました。
漢方薬を親子で飲むのは「母子同服」といって、良いことなのだそうです。
実際、ためしてみて、薬の効果がどのように現れるのかを母親として身をもって経験できたことで、不安はなくなりました。
漢方薬は飲んですぐは効果がないので、数ヶ月のスパンで効果を判断するようにと言われましたが、私はむしろ即効性を経験できたように思います。
大変苦味のある薬で、コップ2杯ほどの水が必要ですが、子どもも、自分が楽になってきたことで喜んでその薬を服用する習慣がつきました。
今のところ、親子で落ち着きを取り戻しています。
薬の副作用も見られません。


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